赤穂浪士

適役でした。何をやっても適役。

貯めていた番組を見ながらキッチン掃除。キレイになったー。人の家のキッチンは使いにくい・・・「ヒト」って母親だけど、やっぱり一緒に使うようになるとキレイにしてくれるし、今年は料理もしよう。


さて、数年前のテレ東の新春10時間ドラマ「忠臣蔵」。長谷川平蔵のときから大ファンの中村吉右衛門大石内蔵助ってことで、安心して観られます。
父親が好きでいつも観てたけど、こんなにジックリ観たのは初めてかも?


気持ちのいいしてやったりな復讐劇?


どうなんだろうな〜。リベンジ物は大好きなんだけど、私は復讐というよりは、見返したりリベンジしたい相手よりも幸せになるパターンが好きなんだよな〜。


確かに素晴らしい部下に囲まれた浅野氏はいい人だったんだと思う。その上司を思う気持ちは清らかだし感動的。でもどこか明智光秀や石田光成のような融通の利かなさを感じる、んだよな〜。


赤穂藩の志士たち。復讐の目標に向かっていくんだけど、志士それぞれのドラマを見ると、「浅野さ〜ん、もうちょっと素晴らしい部下たちのこと考えてうまくやってくれていたら・・・」と考えてしまったりする。


武士の権利をはく奪されて浪人となり、討ち入りまでの時間にしびれを切らして絶望し恋人と心中する志士。理解のある大石家の奥方は本懐を遂げさせるために涙を呑んで夫と息子を送り出したけど、「どうせ死ぬなら私と一緒に死んで」と言って刺し合って心中した志士とその恋人の気持ちもわかる。


賄賂推奨とは思わないけど、浅野氏の融通の利かなさのために、部下を路頭に迷わせたり、絶望させたり、討ち入りしたけど結局のところ全員が切腹。その家族は、誇らしさも感じるけれどその本人が死んでしまった悲しみを抱えていくのだろうな〜と思うと、なんだかやるせない。やっぱり会社と同じ、コミュニケーション能力がモノを言う気がしてしまう。武士社会の心根と今とは違うのかもしれないけど。


復讐劇、その事実だけは美しいけど・・・それだけじゃない気がする。
龍馬の言っていた、「暗殺は暗い。暗殺で世を変えられた者はおらんぞ!」を思い出してしまった。


これ観てから赤穂城址見たらもっと深かったかも!赤穂の夕日もしっかり写ってました。