お初歌舞伎体験

美しかった!

松竹大歌舞伎』に行ってまいりました。
歌舞伎は値段も敷居も高い、それを市民ホールなどで行うことによって、リーズナブルに、もっと一般人に知ってもらおうという試みです。歌舞伎通な同僚のおかげでなんと前から2列目!短いバージョンだけれども6,500円。破格と言えると思います。
3部構成で、
1.歌舞伎の見かた 
2.歌舞伎十八番の内 鳴神 鳴神上人中村橋之助、雪の絶間姫=中村扇雀
3.俄獅子(踊り)中村亀鶴中村橋之助中村扇雀
でした。

1.は初心者のワタクシのためのようなもの。丁寧に「かみて、しもて」から太鼓で表す雨や風の音など、わかりやすくご説明して下さりました。
2.でいよいよ初体験!つつみや太鼓、笛の音って好きなのよねー。言い回しは時代劇&時代小説的でワクワク。とくに驚いたのが女形の美しさ!お声も完全に女性だし、言い回しが美しい。けっこうな年齢の方だと思うのですが、もう女性のよい部分の何もかもを知り尽くしているかのような所作でした。
3.は見事!テレビの役者が時代劇などでしている踊りとは桁違いのキレ!何をしてもピキっ!と決まりすぎて完璧で怖いくらいです。3人とも美しくて素敵でした。
狂言はおもしろいと思ったけれど(「かしこまってござる〜」が)、能は何度観ても寝てしまうので、歌舞伎も退屈で寝ちゃったらどうしよ〜と思ったけど、これは狂言寄りの面白さ。笑いもあるし。踊りは美しいし。あのキメ顔もいい(笑)能はきっと、口調も動きもゆっくりすぎるし、なによりお面で表情がないためにのっぺりしていて眠りを誘われるのかもです。


それにしても素敵な体験でした。私の大好きな「龍馬がいく」をなんと歌舞伎に仕立てて市川染五郎さん本人がしているとか!紅天女の能があるとか!ガラスの仮面の蜷川演劇があるとか!通な皆さまからいろいろと情報をいただいてしまいました。これらはなんとしてでも行きたいわ〜。(こうしてはまっていくのか!?)