W杯総括2

先日の続きです。

サッカー通のM氏コラム その4:総括「オランダ論」

インテルの守備勝利のCLの後を受けて始まったWカップですが、華麗なスペインの優勝で非常に良い印象のWカップだったと感じているものの、何か引っかかることもあります。


もし決勝戦でロッペンのゴールが決まっていて延長も無くオランダが優勝となっていたら今回の大会の総評はどうなっていたのでしょうか?そうなんです 引っかかることとはオランダの戦い方です!(わたしもずっとオランダファンですが今回はちょっと!いえ、観ていてつらくも思いました。)


特にブラジル戦、スペイン戦(ウルグアイ戦はまだ見ていない)を観ていて応援する気がだんだんなくなってきました。


何故「攻撃サッカー」という理想を追求してきたオランダが、エゲツないファールを用いたつぶしのサッカーをやったのか?明らかに決勝戦前半で退場者が2人くらい出てもよいファールが続いたが「審判は前半戦で退場者を出し試合がつまらなくすることはしない」ことを逆手に取り、後ろからのタックルを平気で放っていました。


たしか94年US大会くらいから後ろからのタックルは1発退場になったはず・・・・なのに!クライフが「オランダのスタイルは醜く低俗だった」とコメントを発したことが全てです。


また同じようにウルグアイの試合も見てて喉越しに苦さが走りました。ガーナ戦でのハンドはダメダメ!!


メッシはリーガでのような活躍は出来ず、マラドーナにはなれませんでした。しかしこれもつぶしのサッカーが原因です。明らかに身体を狙われて反則かギリギリで止められている姿はかわいそうでした。クライフ、マラドーナ・・・の活躍した時代はこのようなつぶしはあまりなかったと思います。今後はWカップでスーパースターは生まれないのか・・・・・残念。


そういうところからもフェアーな戦い方と技術のパスワークでスペインが優勝したことはうれしいですね!
ちなみに準決勝で大敗したドイツはオランダのように反則に走らず正々堂々と戦い、「スペインは強かった」とコメントしたことがすばらしい。


またフェアーな戦い方と言う点ではアフリカ勢の戦い方も印象的でした。彼らは見た目と違いいつもフェアープレーで、黒人はいい人が多いのかなと感じます。やられた蓄積で我慢の限界に達し最終的に切れて蹴っちゃうとかはあるけど。仕掛けていく側ではないですね。


それに引き換え白人のたくらみのあるファールギリギリのやり方で、さらに相手をイライラさせるのを目的でやるのは観るに耐えない。ちょっと偏見かな?もちろんフェアーな白人は沢山いる。プレミアの面白いところはフェアプレーだからですね。Wカップもそこを期待したいです。

ということを考えると決勝戦はブラジルvsスペインを見たかった気がします。

なので今回の総評は過去に見たことない反則技でさらに相手の平常心を壊して勝ちあがったオランダに、正義の味方スペインが我慢をし時間をかけて最後は技術とフェアプレーが勝利するということを将来に示した大会であったと思います。


ただし、1974(クライフ)−2006まではフェアープレーと華麗な攻撃がサッカーの理想であることをWカップの場で先駆者として示してきたのがオランダでした。ある大会では2バックシステムで挑み強い攻撃の意思を示し喝采をもらって散っていきました。


しかし30年以上無冠に散り、2010Wカップは一度は夢のタイトルをどうしても取りたかったのでこのようなインテル的戦術になってしまったのか・・・ 夢ばかり追っていてはだめで・・・・気持ちはわかるが!
そして今までオランダがやってきたスタイルのスペインに敗れる。

無冠の攻撃的強者オランダであり続けるのは魅力的です。
2年後のEUROでのオランダに期待しましょう!


次回は日本代表についての総評です。