シン・レッド・ライン

命の重みって何?

超豪華な出演者。敵国日本が主観的に苦しいけど。さまざまな映像を音なくゆっくり映していったり、不思議な作り方・・・戦士もそんなの見てる余裕ないはずなんだけど、きっと現実感も音もない世界になってしまって、木漏れ日に目がいったり、風にそよぐ草に目がいったりしてるのかもしれないな・・・。PTSD、そりゃーなるよな・・・。


戦争は暗い。勇気と活躍の場として表現されることも多いけど、本当は怖い、不安、どうしていいかわからない気持ちでいっぱいな戦士たちが大半なんだろうな。タブーとされている「一対一で人間を殺す」ことをしなければならなくなってしまったとき。そして全体で考えるとエスカレートしていき、何をしてもいいと思ってしまう心理状態で、一人ひとりは大切な命のはずなのに、それがアッサリと消えていくとき。


人間がお互いの違いを認め合わない限り、戦争はなくならないんだろうな。個人レベルでも違いを認め合わない人間。それが国家レベルになると戦争になる。宗教でも、思想でも・・・。人間が存在する限り、しょうがないのかな・・・。客観的には無駄に思える争いでも、日本もほんの60年前まではずっと続けていたんだ。


現在の先進国で戦争がないことって、これまでの長い歴史を考えると異常なことのような気がする。何もない今は「当たり前」ではなくて、奇跡のようにありがたいことなのに、忘れてしまってる。怖いことかも・・・。