エヴァ

いやハマった・・・

(ネタバレあります。一応)

再放送していたTV放映版『エヴァンゲリオン』を初めて観ました。


・・・う〜ん。

すごい!!


もともと、アニメ全般興味ない。
特に男の子向け、さらに『ロボット系アニメ』は全く観たことがない。
小学生時代に映画館で男の子系アニメを観て(題名も忘れてしまったのだけど)、主人公が2本の棒?に突き刺されたのを見て気分が悪くなったことがトラウマになっているのもあるかも。実写の殺戮の方がよっぽど生々しいはずなのになんでだろう?
ともかく、それもあってアニメは苦手。


でもエヴァは、なにがすごいのかわからなかったけど、ニュース番組でも取り上げられる社会現象を起こしたアニメ。芸能人や周りでもファンが多い。


ロボットが戦うアニメなんてなぁ、・・・と思いながら、『一応』と見始めたんだけど。
実は中身、少女漫画風(物語ではなく作風が)心理描写満載。
男子漫画はどっちかっていうと、心理描写よりもアクションとか台詞の少ないイメージ。
女子漫画はどっちかっていうと、主人公の心の声やら台詞満載。
サイファなんて、そういう心理描写ですごく好きなんだけど、エヴァは男子アニメにも拘らず、ロボットアニメにも拘らず、人物の心の声満載。


主要登場人物がみな内罰的、自己卑下的、内向的で救われない。監督さん、このアニメを作ったとき、強い心の葛藤やらノイローゼやらがあって影響してるのではないか?と思うような境界性人格障害的追いつめられ方です。


しかもストーリーが・・・。


ヘタレな主人公の成長物語かと思いきや、その原因たる父との和解もなく最後まで閉じこもり思考。
冷たい女の子は自己犠牲の上、恐ろしい真実。
熱い女の子は追いつめられ自我の限界を超えて精神崩壊。
やっと友達になった男の子達を自ら死に導いた運命。


重い。
重すぎます。


でも、だからこそただのお気楽元気なアニメではなく、心に響くものがある。


しかも、なかなか謎だらけで、一度見ただけでは全く理解できません。
(まぁ25、26話は何度見てもワケわからないんですが)
神話、聖書、心理用語など多彩な謎が散りばめられています。


『自分が最悪と思っている現実が、実は現実ではないかもしれない。
自分が最悪だと勝手に思っているだけかもしれない
(自分の見方・感じ方・考え方次第で現実は変わる)』


これって思春期特有の自意識過剰だ。なつかしい。
これ、思春期の頃に見ていたら、何か感じるものがあったかもしれない。
でも、思春期の頃に見ていたら、きっとトラウマになっていたかも、という残酷な描写も多々。
難しいドラマです。対象年齢がわかりません。


聞けば今、リメイクの新劇場版を公開しているとか。
(あの宇多田ヒカルのBeautiful Worldも好きなんだよな・・・)

み、観たい・・・。

でも、いいオトナがアニメを観にいくなんて抵抗大。
でも・・・・・・